取引開始預託金とは、証拠金以外に、取引を始める前に一定額のお金を預けておくというものです。預託金として先に一定額のお金を預けておくと、資金配分を考えながら取引をすることができます。 証拠金で取引すると、マージンコールのたびに、追加入金か決済か決めなければなりません。 外貨のレートが上がりそうだから取引を続けたいと思っていても、マージンコールを取り消すためには追加入金が必要です。 そして、もしその後にレートが下がってしまったら再びマージンコールがかかって追加入金しなければなりません。 これではバクチをしているようなものですし、追加入金が続けばお金が足りなくなるケースもあるでしょう。 お金がなくて追加入金できなければ、確実に外貨のレートが上がることがわかっていたとしても強制的に決済されてしまいます。 取引開始預託金を預けておけば、このような状況が避けられる可能性が高くなります。まず、マージンコールがかかりにくくなりますので、ゆとりある取引をすることができます。 レートが下がった時に堪えられる期間が長くなり、再びレートが上がる機会を待つことができると思います。 取引業者の中には少額から始められることをメリットにしているところもありますが、取引開始預託金がないことがほとんどです。 また、証拠金も少額であることが多いようです。したがって、このような取引業者で外国為替証拠金取引を始めと、前述のようなリスクが高まるといえるでしょう。
右も左もわからない状態で外貨に手を出すのは怖いと思います。自分が取引しようと思っている商品がどのようなもので、 どんなリスクがあるのかわからないまま取引するのは嫌だと考える人がほとんどでしょう。投資を始めたばかりの人でも、経験やお金が豊富な人でも変わりません。 しかし、何かしら指針のようなものがあればどうでしょうか。ヒントであったり、ナビゲーターであったり。また、準備をする時間が十分にあったらどうでしょうか。 外国為替証拠金取引についても同じだと思います。初めて取引をする時は、不安などがあるでしょう。 しかし、商品の内容や特徴、リスクなどを先に学んでいれば不安を取り除くことができるのではないでしょうか。 また、駆け引きや資金力に不安要素があれば資金に余裕を持たせるなど、対策を練ることもできます。むしろ、不安な点が多い人ほどより入念な準備をすると思いますので、 自分の実力を過信している人よりもリスクを回避できる確率が上がるかもしれません。 難しそう、危なそうといった漠然としたイメージだけで挑戦することから逃げていては、チャンスをつかむことはありません。 イメージだけを理由に何もしないのは、もったいないと思います。レートが下がると損をしたり、証拠金を追加で支払わなければならなかったりというリスクは確かに存在します。 しかし、リスクを知っておけば回避する方法を考えることができます。大切なのはリスクから挑戦するのを避けることではなく、リスクを知り、それを可能な限り抑えることだと思います。